公式戦2戦連発と波に乗る柏レイソルFW呉屋大翔(ごや・ひろと、26)が古巣との対戦を心待ちにした。7日、9日のガンバ大阪との試合に向けオンライン取材に応じた。プロ生活をスタートさせたG大阪に「自分にとって特別なクラブ」と敬意を表した上で「僕の中では勝ちたいという気持ちが一番強い相手。ゴールも取れて(G大阪戦を)迎えられるのはこれ以上ないかなという感じです。点を取りたいです」と“恩返し弾”を誓った。

古巣には日本代表経験を持つDF昌子と三浦がいる。特に、三浦とは年齢も近く仲が良かったそうで「ファーストプレーからしっかり厳しくいって優位に立ちたいと思います」と負けん気をあらわにした。

昨季はJ2のV・ファーレン長崎で22得点を挙げ、今季から柏に加入。リーグ得点王のFWオルンガを筆頭に、チームメートと激しい定位置争いを繰り広げている。今季先発したのは2試合の状況だが「ミカ(オルンガ)が点を取っているのは今もリスペクトしていますが、単純にあこがれ、リスペクトのし過ぎはあまりよくないと思っていて。それに対して悔しい気持ちをずっと練習でぶつけている感じだった」と振り返る。

9月2日のルヴァン杯・セレッソ大阪戦、5日のリーグの清水エスパルス戦は、オルンガがベンチ外で呉屋が先発のチャンスをつかみ、しっかり得点の結果を残した。それでも「すぐにでも外される状況なので。それがプレーの質が上がるのにつながっている感じがする。危機感も楽しめている」と頼もしい。ゴールへ貪欲な呉屋が、古巣を相手に本領を発揮しそうだ。

【岩田千代巳】