セレッソ大阪が元日本代表MF香川真司(31)に復帰要請することが19日、関係者の話で分かった。

レビークルピ氏(67=ブラジル)の来季監督復帰が内定し、20日に正式発表される。同氏はC大阪時代の香川にとって最大の恩師で、10年7月にドイツ1部ドルトムント移籍を後押し。現在無所属の香川の決断次第で10年半ぶりの古巣復帰が実現する。

香川の受け入れ態勢が整った。来季監督に就任するレビークルピ氏は、今回でC大阪監督には4度目の就任になる。07~11年の第2次政権時代、紅白戦で控え組のDFをしていた香川の才能にほれ込み、主力に抜てき。09年にJ2得点王へと成長させ、10年に初めて欧州へと渡った。

あれから10年半がたった今、香川は来年6月まで契約が残るスペイン2部サラゴサを10月に退団後、移籍先が決まっていない。クラブでは、以前から香川が愛着を持つ背番号23を空き番号に指定。関係者によると、レビークルピ氏も香川の浪人生活を気にかけているといい、今回の恩師と愛弟子のC大阪同時復帰という計画は、クラブ側が描いてきたものだという。

実際にC大阪は攻撃力が来季の課題であり、香川は補強点に合致する。オーストラリア代表FWアダム・タガートの獲得も確実となったC大阪は、オフの主役となってきた。

◆香川真司(かがわ・しんじ)1989年(平元)3月17日、神戸市生まれ。高校時代に所属したFCみやぎバルセロナ時代にC大阪にスカウトされ、06年入団。10年7月から欧州挑戦し、ドルトムント、マンチェスターU、ドルトムント、ベシクタシュ、サラゴサへと移籍。08年北京五輪、W杯は14年ブラジル、18年ロシア大会代表。国際Aマッチ通算97試合31得点。175センチ、68キロ。