今季3位に躍進した名古屋グランパスが、川崎フロンターレの元日本代表MF斎藤学(30)の獲得に動くことが22日、分かった。

来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得したフィッカデンティ監督は「補強をしていく」と宣言。J1でも11年ぶりの優勝を実現させるため、最強王者川崎Fの攻撃の柱に白羽の矢を立てた。

斎藤は今季、前半戦こそ出場機会に恵まれなかったが、主に後半戦は先発の座を奪い返すなど、25試合1得点と活躍。横浜F・マリノスから18年に川崎Fに移籍後、最も存在感を示した。14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会代表の実力者で、巧みなボールコントロールやドリブルで得点機をつくる能力は日本人屈指だ。

名古屋は既に、セレッソ大阪FW柿谷や浦和レッズMF長沢の元日本代表勢、サガン鳥栖DF森下やC大阪DF木本ら、他クラブの主力を大量に獲得するつもりで、来季のタイトル獲得への本気度がうかがえる。

◆斎藤学(さいとう・まなぶ)1990年(平2)4月4日、神奈川県生まれ。横浜ユース出身で横浜、J2愛媛、横浜を経て18年川崎F移籍。12年ロンドン五輪、14年W杯ブラジル大会の日本代表。国際Aマッチ6試合1得点、J1通算258試合36得点。169センチ、66キロ