セレッソ大阪が、元日本代表でJ2東京ヴェルディのFW大久保嘉人(38)の獲得に動いていることが24日、分かった。既に水面下で接触し交渉しているという。C大阪は大久保が01年にプロ生活をスタートさせたクラブ。交渉がまとまれば、06年以来15年ぶりの古巣復帰となる。

C大阪は来季、レビークルピ監督を招聘(しょうへい)し、若手の育成を掲げている。同クラブで4度目の指揮となる同監督は、過去に若手の積極起用の一方で、勝者のメンタリティーを注入すべく、過去にはG大阪からFW播戸、鹿島からDF新井場のベテランを獲得してきた。大久保は川崎F時代に3年連続得点王(13~15年)を獲得し、J1通算歴代1位の185得点を挙げている。川崎F、東京、東京Vでも若手に精度の高い縦パスを要求するなどチーム力アップに貢献しており、若手の手本にもなる。

今年は盟友の川崎FのMF中村憲剛が引退を発表。大久保は中村の引退セレモニーで「自分はあと少し、現役でやりたいと思っています」と現役続行を宣言していた。来年は39歳。現役生活も終盤にさしかかり、かねて縁のある土地でのプレーを希望していた。C大阪への復帰は最高の新天地となりそうだ。