ベガルタ仙台が、J2ジュビロ磐田MF上原力也(24)を期限付き移籍で獲得することが2日、決定的になった。近日中に正式発表される見込み。

中盤が主戦場で、ゲームメークにたける将来性豊かな上原には、複数のJ1クラブが獲得に動いていた。複数の関係者によると、新指揮官に就任した手倉森誠監督(53)らクラブの熱意を受け、1年の期限付きで仙台でプレーすることを選んだという。

上原は磐田ユースを経て15年にトップ昇格。ユース時代からの足元の技術に加え、トップ昇格後、守備での力強さも増した。視野の広さから繰り広げる長短のパス、ミドルシュートやFKの精度が高く、18年からJ1で出場を重ね定位置を獲得。同年はJ1で28試合1得点、19年は22試合2得点。ともにプレーしたMF中村俊輔(現横浜FC)、FW大久保嘉人(現東京V)ら経験豊富なベテランの背中を見て学び、ポジショニングや縦パスの精度も高まった。

今季はJ2が舞台だったが、38試合出場で2得点と結果を残し、その活躍が同じJ2の長崎を指揮していた手倉森監督の目に留まったようだ。仙台は今季、ホームで勝利を飾れず17位と苦しんだ。FWジャーメインは横浜FCへの移籍が決定し、FW長沢も大分への移籍が決定的。手倉森監督の下で巻き返しを図ることになるが、上原の獲得は、中盤の攻守の要として、大きな戦力になりそうだ。