J1アビスパ福岡の川森敬史社長(55)が25日、Jリーグ開幕直前のオンライン取材に応じ、チームの強力バックアップを誓った。

クラブをあげてJ1定着できるトップチーム人件費の確保を目指す計画だという。20年度の約10億5000万円から、今期は約17億円に増やす見込みだ。

具体策としては、福岡市や首都圏での営業強化はもちろん、J1昇格で入場料も値上げした。これまで手薄だったグッズ販売にも力を入れていく。川森社長は予算アップの理由について「17億円をターゲットにしないと、『5年周期』(06、11、16年はJ1も、わずか1年でJ2降格)は終わらない危機感をもっていた」と説明した。

それでも、今季J1クラブの中では19年度実績で見ても中規模のチーム人件費でしかない。それでも、今季補強については「去年のウイークポイントをカバーし、かつプラスに向かうと思う。コロナ禍で(獲得の)条件が限られる中でよくやってくれた」。川森社長も狙い通りと胸を張る充実の陣容で、クラブが掲げるリーグ戦10位以上を目指す。