鹿島アントラーズから、プロ生活をスタートさせた湘南ベルマーレに期限付き移籍で戻ったDF杉岡大暉(22)が13日、オンライン取材に応じた。「試合に出られない悔しさは鹿島で味わった。そこは貪欲に、自分を出して存在意義を示したい。自分の良さを出して試合に絡んでいきたい」と試合出場に意欲を見せた。

杉岡は市船橋高から17年に湘南に加入。1年で定位置につかみ、東京五輪世代の代表にも選ばれていた。20年に鹿島に移籍したが昨年はリーグ戦出場が7試合にとどまり、今季も出場機会が少なかった。その中で古巣からオファーを受け「一番、自分のストロングが出せる」と移籍を決めた。

常勝軍団の鹿島では、レベルの高い選手と練習で対峙(たいじ)し、考えてプレーすることを学んだ。杉岡は「湘南の時は自分自身、勢いもってやっていた。それだけだった。鹿島で、相手を見てプレーしないと通用しないと痛感した。勢いの良さを失わないようにしつつ。さらに球際の激しさを出していきたい」と進化を誓う。

鹿島の相馬監督からも「自信をもってやれば大丈夫」と送り出された。「鹿島ではメンバーは入れなくても、腐らず向き合ってきたこういう経験がいい経験だったと言えるようにしたい」と巻き返しを誓った。