ガンバ大阪の松波正信監督(46)が、宿敵セレッソへの雪辱を誓った。ルヴァン杯・準々決勝C大阪との第1戦(9月1日、ヨドコウ)に向け、31日は大阪・万博練習場で最終調整した。

9日間で3試合を戦う大阪ダービーの2戦目。かつて“ミスターガンバ”とも呼ばれた同監督にとって、12年8月以来9年ぶりのダービーとなった28日のリーグ戦は0-1で惜敗した。

「悔しい思いをしたので、それをしっかりエネルギーに変える。(ルヴァン杯は)2試合での勝ち上がりになるので1戦、1戦、勝利を目指してやりたい」

特に期待をかけるのが、ユース時代から指導してきたFW宇佐美になる。今季、J1リーグ戦は27試合3得点。日本代表からも遠ざかる宇佐美の復活こそが、低迷するG大阪の復活にもつながる。

松波監督は「中盤まで下りてチャンスメークをするのが彼の特徴。そこからペナルティーエリアの中まで入っていく回数を増やさないといけない」と指摘。得点機会を増やすことを、課題とした。

まずは敵地での第1戦。同監督は「(アウェーゴールが)勝ち上がるポイントになる。積極的に狙っていきたい」。誰よりも大阪ダービーの重要さを知っているのが、松波監督と宇佐美だろう。だからこそ、エース宇佐美のゴールで、4強の扉を開く。【益子浩一】