元日本代表FW松井大輔が加入することが判明したFリーグ(日本フットサルリーグ)のYSCC横浜に、サッカーのミャンマー代表だったGKピエ・リヤン・アウン(25)も加入することが10日、分かった。

同選手は、5月末のW杯アジア2次予選の日本戦(大阪・パナスタ)の国歌斉唱時に3本指を掲げ、クーデターで全権掌握した国軍に抗議。帰国を拒否し、難民申請。8月12日付で難民認定され、同20日に大阪出入国在留管理局で証明書を受け取り定住者として認められた。在留期間は5年。

8月からサッカーJ3のYSCC横浜に練習生として参加していたが、フットサルのGKとしての能力を認められ、Fリーグ挑戦が決まった。近日中に入団会見が行われる予定。フットサルだけではなく、日本サッカー界において、難民選手の加入は初とみられる。

国際的に、現在、アフガニスタン情勢が注目されているが、ミャンマー軍部によるクーデターも引き続き、世界的な関心事。日本が速やかに難民申請を承認し、同選手は申請から約3カ月で新たな活躍の場を得ることになる。これら一連の動きは、国際的にも大きな注目を集めるとみられる。

現在、同選手はフットサルとともに日本語も猛勉強中だという。入団会見では日本語であいさつし、受け入れ、道を開いてくれた日本へのメッセージも発するとみられる。