日本代表DF長友佑都(34)が、古巣のFC東京に復帰することが10日、濃厚となった。

長友は昨季を終えてフランス1部マルセイユを退団し、無所属となっていた。長友自身は欧州でのプレー続行に意欲を示していたが、22年W杯カタール大会を見据え、出場機会の確保なども鑑みて、国内復帰を決断したとみられる。

長友は08年に明大から東京に加入。11年にセリエAのチェゼーナに移籍して海外挑戦をスタートさせると、翌シーズンには同リーグの強豪インテル加入が決定。公式戦で170試合に出場するなど、8シーズンにわたって世界トップレベルの強豪でプレーした。

長友は9月のW杯アジア最終予選を戦った日本代表にも招集された。その際には今後のプレー先について「なるべく過酷な環境で勝負したいという哲学がある。そこは変わらずに持っている」と語っていた。今夏はFW大迫勇也がブレーメンから神戸、DF酒井宏樹がマルセイユから浦和に加入が決まるなどしており、さらに長友というビッグネームの国内復帰が濃厚となった。

東京は現在リーグ8位で、ルヴァン杯は連覇を目指して4強進出を決めている。左SBには日本代表経験者のDF小川諒也がいるが、小川は右SBでもプレーできるため、共存の可能性は十分にある。国際Aマッチ127試合出場を誇る大ベテランのカムバックで、東京が一気に上昇気流に乗る。さらにJリーグ全体の盛り上がりにも好影響を与えそうだ。