交流サイトや、スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」で知られるIT大手のミクシィが、FC東京の経営権を取得することが16日、決定的となった。来季からで、すでに東京ガスなど主要株主との調整はついており、Jリーグの理事会などの手続きを残すが、Jリーグ関係者も「過去に(メルカリが経営権を獲得した)鹿島などの例もある。リーグ側が却下する理由はない」と話す。年内にも新体制となる。

ミクシィは、18年から東京の主要株主となっている。株式を増資し、ミクシィが取得することで筆頭株主になる流れ。IT企業がクラブ運営を主導することで、選手獲得などにも、これまで以上に思い切った資金が投入されるのでは、との期待感も高まる。

すでにミクシィは来季に向け、水面下で動き始めており、かつてプレミアリーグのアーセナルを指揮したアーセン・ベンゲル氏(71)を要職に招請するプランもこの日までに判明。現在リーグ9位で天皇杯、ルヴァン杯も敗退した。長谷川健太監督も契約満了で退任する見通しとなっていることも、この日までに分かった。大きな変革を遂げるタイミングになる。悲願のJ1で初優勝を目指す首都のクラブが、生まれ変わって新たなシーズンをスタートさせることになる。