FC東京は07年の川崎フロンターレ戦(0-7)を超えるクラブ史上最多失点で、横浜F・マリノスに敗戦した。

前半だけで4失点し、守備の要であるDF森重真人が2枚の警告で退場。センターバック(CB)を投入するためにエースFWディエゴ・オリヴェイラを交代させざるをえなくなり、Jリーグで出場経験のないDF大森理生が緊急出場した。

攻守の柱を失ったチームは流れを変えられず、ミスも絡んで失点を重ねた。試合後、長谷川健太監督は「監督をやっていて、これだけこてんぱんにやられたのは初めて。悔しさを通り越して情けない」とぶぜんとした表情だった。

19年には優勝争いを演じた相手。2年がたち、歴然と広がった差を見せつけられることになった。指揮官は「今季はディテールの部分でなかなか組織として戦うことができなかったと反省している」と語り「人はいても、クリアできそうで相手にボールが転がって失点を重ねるなど、細かいところが積もり積もってこの順位、勝ち点の差につながっている。そういうところをやっていかないと、上位とはどんどん離されてしまう」と悔しさをにじませた。