今季のJ1得点王、横浜F・マリノスの日本代表FW前田大然(24)が、スコットランド1部セルティックに移籍することが29日、確実となった。

横浜とは来季の契約を残しており、買い取りオプション付きの期限付き移籍となる。東京五輪でもゴールを決めた韋駄天(いだてん)が、「J1得点王」の称号をひっさげて、再び世界へ羽ばたく。

山梨学院大付高出身の前田は、16年にJ2松本でプロデビュー。19-20年シーズンはポルトガル1部マリティモでプレーしたが、コロナ禍もあって、横浜に移籍し、Jリーグに復帰した。今季は2度のハットトリックを含む、自己最多の23得点を決めた。

前横浜指揮官のポステコグルー監督(56)率いるセルティックでは、日本代表FW古橋亨梧(26)の大ブレークを受け、日本人への注目が再び高まっている。かつてMF中村俊輔(現横浜FC)もプレーした古豪。前田に加え、川崎FのFW旗手やG大阪MF井手口の移籍も有力視されている。

6日のJリーグアウォーズ(年間表彰式)では、羽織はかま姿が話題になった前田。スコットランドでも、ピッチ内外で話題をさらいたい。

◆前田大然(まえだ・だいぜん)1997年(平9)10月20日生まれ、大阪府出身。山梨学院大付高から16年松本入り。水戸への期限付き移籍を経て松本復帰の後、19年-20年シーズンはポルトガル1部マリティモでプレーした。20年夏に横浜へ加入し、今季は愛娘にささげるアンパンマンのゴールパフォーマンスが話題に。J1得点王に輝き、夏の東京五輪でもゴールを決めた。自身は5人きょうだいで、姉1人、弟1人、妹2人。上から千咲(ちさき)、大然、野乃花(ののか)、草原(そうげん)、野原(のはら)。173センチ、67キロ。