清水ユースの監督に就任した元日本代表の沢登正朗氏(52)が、「清水愛」を胸に指導する決意を語った。現役引退の2005年以来、17年ぶりに古巣復帰したレジェンドは、15日の練習から指導を始めた。16日にオンラインで記者会見を開き、所信表明。清水一筋で活躍した「ミスターエスパルス」は、愛着のあるクラブでの指導を通して恩返しすることを約束した。

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-17年ぶりの復帰です

沢登監督 いろんな方から「おかえり」という温かい言葉をいただいた。クラブ創設30周年というタイミングで戻ってこられたことは、非常にうれしい。

-打診を受けた時の心境はいかがでしたか

沢登監督 去年の暮れに(打診の)話をいただいた。うれしかったし、「自信はあります」と返事をさせてもらった。(清水の)エンブレムの重みを1番分かっている。恩返しをしたいという気持ちで決めた。

-一歩引いた立場で見ていたクラブについて

沢登監督 いい時もあれば、悪いときもあった。ただ、クラブが発展するために頑張っていたことは感じていた。ずっと戻りたかったし、今は感謝の気持ちでいっぱい。

-就任発表当日の15日に指導を始めました

沢登監督 選手は緊張している感じだった。ただ、質が高いのは明白。私自身は楽しかった。

-オレンジが似合いますね

沢登監督 愛着があるし、身が引き締まる思い。戦える準備はできたんだという気持ちになった。

-今後について

沢登監督 育てた選手がトップチームの中心で活躍できるようにすることが、私の仕事。さらに私も成長して、全員で強いチームをつくっていきたい。