鹿島アントラーズは5日、2日の清水エスパルス戦で鹿島の選手が清水の選手への侮辱と解釈されかねない発言があったことについて、両クラブで調査を実施し、当該選手に厳重注意したことを発表した。

2日の試合後、清水GK権田修一(33)が取材エリアで、清水の外国人選手が、鹿島の選手から侮辱的な発言を受けたと明かした。試合中、権田の耳にもその発言が届いていたという。さらに、試合後に鹿島のスタッフに「こういうのはやめましょうよ」と話したところ、同スタッフから「彼はそういう選手だから」と言われたことも明かしていた。

鹿島は両クラブの選手、スタッフにヒアリングを実施。その結果「弊クラブ所属選手から清水所属の外国籍選手に対して侮辱的と解釈されかねない発言があった一方、一部報道を受けてインターネット上で推測されていたような差別的な言動はなかったことが確認されました」と発表した。

続けて「この事実を受けて、弊クラブでは当該選手に厳重注意を行い、自身の言動に責任を持つことの重要性を改めて伝えました。その後、両クラブ間で侮辱的な発言は容認しないことを確認したうえで、今後も相手へのリスペクトとフェアプレー精神を大切にしていく姿勢を共有しております」とした。

また、鹿島のスタッフの発言について、鹿島は「当該選手の発言を容認するようなコメントがあったことについては、解釈の齟齬(そご)から生じたものであり、当該発言を容認するものではなかったと確認されております」とした。