17位に低迷するヴィッセル神戸の新監督に、セレッソ大阪や清水エスパルスなどで指揮を執ったスペイン人、ミゲル・アンヘル・ロティーナ氏(64)の就任が内定したことが6日、分かった。これまでの在籍クラブで、ロティーナ氏をコーチとして補佐してきたイバン・パランコ氏(42)も同時入閣する。一両日中に正式発表される。

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神戸は主将のMFアンドレス・イニエスタ(37)を中心に、今後も同国中心のチーム編成が継続されることになった。複数のクラブ関係者によると、神戸は母国でフリーにあるロティーナ氏への正式オファーを済ませ、条件面は基本合意したという。

近く来日し、PCR検査で新型コロナウイルスの陰性を確認されれば、すぐに練習から指揮する。10日のJ1リーグ戦、古巣セレッソ大阪戦(ノエスタ)が初陣になる可能性がある。少なくとも、今月中旬にタイで開幕するアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)から指揮を執る予定だ。

ロティーナ氏は、17年にJ2東京ヴェルディ監督として初来日し、19年からC大阪、21年は清水で計約5年間、Jリーグで指揮経験がある。強固な守備ブロックを築いた上でバランスのいい攻撃を仕掛ける。C大阪時代の19年はJ1で5位、20年は4位につけた。

神戸は現在、クラブワーストを更新するJ1開幕8戦未勝利(4分け4敗)中で降格圏の17位に低迷している。7戦を終えて三浦淳寛前監督(47)の契約を解除し、3月下旬からは若手育成担当コーチだったリュイス・プラナグマ・ラモス監督(41)が暫定で内部昇格していた。その初陣となった今月2日の京都サンガ戦は逆転負けし、6日のFC東京戦が最後の指揮になる可能性がある。

◆ミゲル・アンヘル・ロティーナ 1957年6月18日、スペイン生まれ。DFとして母国クラブでプレーし、33歳で指導者へ。母国のエスパニョール、ビリャレアルなどで監督に就任し、17、18年はJ2東京V、19、20年はC大阪、21年11月まで清水で指揮。