フットサルの全国リーグ「Fリーグ」は2007年にスタートした。最初のシーズンで目標の観客動員15万人を達成し、2季目も数字は伸びた。8月開幕の新シーズンから北海道と東京都府中市の2チームが加わり、10チームとなる。新興リーグは不況の影響を受けながらも、成長を続けている。

 リーグの中心は2連覇中の名古屋オーシャンズだ。ジェネリック医薬品の大手、大洋薬品工業(本社・名古屋市)が親会社で、景気の影響を受けにくいという一面もあるが、創設時から経費節約の意識は高い。広報によると、節電などにも努め、必要最低限の経費でチームを運営。不況下でも財政面は安定しているという。

 名古屋は全員がプロ選手で平均年俸は約550万円。「Jリーグの一部の選手より待遇は良い」との声もある。しかし、リーグ全体に目を向けると、状況は厳しい。Fリーグの平塚進総務主事は「名古屋以外のチームには収入がゼロという選手もいる。名古屋は特別」と話す。リーグの収入は増加しているが「不況の影響が出るのはこれから」と警戒感を強める。

 平塚総務主事は「地域に支えてもらうことも大切。地域のシンボルになれるよう、地元に根差した活動を進めていきたい」と話す。推進策の一環として、リーグでは数チームが集まって試合を行う集中開催の数を減らし、各チームの本拠地での試合数を増やす。

 リーグ開幕直前に10チームによるカップ戦を開催するが、特別協賛の大洋薬品工業が開催費用を全額負担する。名古屋の桜井嘉人ゼネラルマネジャーは「(余裕のある)名古屋がほかのチームを引っ張っていかなくては。プレーの質の向上が、ファンの増加につながり、結果的にスポンサーも増えてリーグ全体が発展する」と言葉に力を込めた。

 ◆Fリーグとは

 フットサル日本リーグの愛称。フットサルは1チーム5人で行うサッカーで、Fにはファイト、フェアプレーなどの意味が込められている。ピッチはハンドボールとほぼ同じ大きさ。リーグは2007年9月に花巻、浦安、町田、湘南、名古屋、大阪、神戸、大分の8チームでスタートした。来季は北海道と府中が加わり、3回戦総当たりのリーグ戦を行う。(共同)