<J1:新潟2-2川崎F>◇第17節◇11日◇東北電ス

 新潟の高卒ルーキーDF酒井高徳(18)が、リーグ戦で初先発し、プロ初のフル出場を果たした。出場停止の右サイドバック内田の代役として抜てきされたが、前半は川崎FのFW山岸に再三抜かれた。ただ川崎Fが後半から山岸に代えてFWレナチーニョを投入すると、ブラジル人特有のドリブルと個人技に惑わされることなく、体を張ったプレスで何度も止めた。

 「初の90分はきつかったです。僕としては山岸選手の方が嫌なタイプだったから、レナチーニョに代わってラッキーだった。気持ちで負けないつもりでした」と酒井。試合後にピッチ外周を先輩と一緒に歩くと、若い女性サポーターから「高徳」コールを連続で浴び、初々しい笑顔で手を振って応えていた。