<ナビスコ杯:(3)名古屋2-1東京(6)>◇準々決勝第2戦◇29日◇瑞穂※カッコ内は2戦合計得点

 東京GK塩田仁史(28)が今季公式戦で初スタメン出場し、チームの準決勝進出に貢献した。昨季正GKの塩田は、開幕前に壊死(えし)性虫垂炎、まひ性腸閉塞(へいそく)と病魔に襲われ、3度の手術と入院生活が続いた。

 5月30日の京都戦でベンチ入りメンバー入りし、この名古屋戦で先発チャンスが巡ってきた。名古屋のケネディ&巻の長身2トップを前面に押し出したパワープレーに何度もピンチを迎え、2失点を喫した。しかし、ホームの第1戦で5-1と圧勝しているアドバンテージを生かし、あわてずに対処した。昨年12月28日の天皇杯柏戦以来となる公式戦スタメンとなった塩田は「ここにくるまで支えてくれた人に感謝の気持ちがあります」と口にしていた。