<サテライトリーグ:浦和3-0山形>◇4日◇埼玉2

 ガーナ国籍の浦和FWファイサル(18)が、対外試合で「来日初ゴール」を決めた。右MFとして先発出場。前半34分、右サイドでFW高原直泰のスルーパスに抜け出すと、スピードに乗ったドリブル突破で相手DFとGKをかわし、角度のない位置からゴール左サイドネットへ先制ゴールを決めた。

 ファイサルはクラブ史上初のアフリカ国籍選手で、練習生を経て8月下旬に新加入した。これまで練習試合に出場していたが、いずれも非公開だったため、この日がサポーターやメディアに「プレー初お披露目」。ゴール直後には入団会見で約束していたパフォーマンスも披露し、側転からのバック宙を高々と決めて、詰めかけた1561人の観衆を沸かせた。

 ファイサルは「幸せな気持ちでいっぱいです。試合のときは常にゴールを狙っているし、チャンスで決められてよかった。(サポーターの)皆さんの声が聞こえてうれしかった。試合に出られるかどうかは監督が決めることですけど、チャンスをもらったら自分のパフォーマンスを見せたい」と出場した70分間のプレーを笑顔で振り返った。

 試合は後半4分にMF林勇介が、36分にDF平川忠亮が追加点を奪取。加藤順大と大谷幸輝の「GKリレー」で完封し、3-0で快勝した。