経営難に陥っているJリーグの名門で現在J2の東京Vについて、Jリーグが25日午後に臨時理事会を開き、東京Vの崔暢亮会長ら現在の経営陣を退陣させ、リーグ主導で経営することも含めて今後の方針を審議することが分かった。複数の関係者が明らかにした。

 東京Vは09年秋に日本テレビが経営から撤退し、持ち株会社の東京ヴェルディホールディングスが運営を引き継いだ。しかし、Jリーグから課されていたスポンサー収入5億4000万円の獲得が進まず、関係者によると6月末には資金繰りが完全に行き詰まるという。Jリーグは運営上の約束が履行できない場合には、経営陣の責任を問うとの文書を東京Vと交わしている。

 東京Vに対しては、情報通信関連企業のネクシィーズ(本社・東京都渋谷区)が本拠地移転などの条件付きで経営に乗り出す意向を明らかにしている。東京Vの渡貫大志社長はネクシィーズとの交渉については「順調に進んでいる」と語った。