W杯で4試合の主審を務めた西村雄一氏(38)が10日、都内で「世界レベルのフットボールを考える会」のトークイベントに解説者の小倉隆史氏(37)と出席した。西村氏は「トップ選手のドリブルの早さ、縦の突破の早さには度肝を抜かれた。やはり世界レベルはスピードが違う」と話すと、小倉氏も「超一流選手になるには、スピードは絶対に必要」と声をそろえた。

 イベントでは、W杯期間中に国内外で活躍するプレーヤーをはじめ、サッカー関係者を対象にアディダス ジャパン株式会社が行った「2014年に向け、日本サッカーが世界レベルに近づくために必要なものとは?」というテーマの調査結果が発表された。それによると、「的確な判断力に基づくスピード」が世界レベルに近づくために必要、という結果となった。西村氏は「スペインの的確で早いパスワークはすごかったですよ」と、W杯優勝チームを引き合いに出し、この結果に納得顔だった。

 最後に、2014年へ向けスタートを切った新生日本代表へ「攻撃を仕掛けていって、一瞬のスキを見逃さない。そういう戦いをしてほしい」(西村氏)「前へ出るようなサッカーで勝ってほしい」(小倉氏)とエールを送った。