<Jユース杯:横浜5-3広島>◇準々決勝◇19日◇長居第2

 来季、横浜のトップチームに昇格するMF松本翔(18)がハットトリックの活躍で、チームをベスト4に導いた。前半14分に自らのドリブルから得たPKを決め、先制点を奪うと、後半36分にはFKをゴール右すみに決め、延長戦に持ち込んだ。そして延長後半ロスタイムにゴール前の混戦から試合を決定づけるチーム5点目のゴール。「最後までもう1点を狙っていた」。ベンチ前で歓喜の輪を作り、両手拳を天に突き上げた。

 広島は今年の全日本ユース覇者で、昨年のJユース杯でも準優勝を飾っている強敵だったが、松橋力蔵監督(42)は「広島相手に無失点は難しいと思っていたが、よくひっくり返した。試合の中で感じたことを次に生かしてほしい」と目を細めていた。