<天皇杯:清水3-0G大阪>◇準決勝◇29日◇エコパ

 5年ぶりの決勝進出を狙う清水は日本代表MF藤本を起点に2点のリードを奪った。前半19分、右サイドを突破した藤本の右クロスをFWヨンセンが頭で合わせて先制。同28分には藤本が左サイドからクロスを上げ、相手GKがはじいたボールをMF兵働が左足でたたき込んだ。一方、3連覇を狙うG大阪は同37分にDF下平に代えてFW宇佐美を投入し、攻撃的布陣に切り替えたが、前半は無得点に終わった。

 リードした清水が後半も主導権を握った。同16分に、日本代表FW岡崎が右サイドに展開すると、再び藤本のクロスにヨンセンが飛び込んでダメ押しの3点目を奪った。前半精彩を欠いたG大阪は、同28分に味方が放ったシュートをFWルーカスが頭で合わせたが枠外へ。この日最大のチャンスを決めきれずに完敗した。清水は05年以来5年ぶりの決勝進出を決めた。