元日本代表で、鹿島MF小笠原満男(31)が23日、岩手県の達増拓也知事と県庁で会い、29日に行われる東日本大震災の慈善試合出場を前に「被災した方にサッカーで元気を与えたい」と話した。

 盛岡市出身の小笠原は、慈善試合で日本代表と対戦するJリーグ選抜に選ばれている。「サッカーができる気持ちではなかったが、『いつも見てるよ』と言ってくれたお年寄りや子どもたちに喜んでほしいと思って決意した」と出場の経緯を説明した。

 小笠原は18日、岩手県大船渡市の母校、県立大船渡高や、妻の実家がある陸前高田市の避難所を訪問。生徒や被災者らを励ました。