Jリーグの大東和美チェアマン(62)は8日、東日本大震災で被害を受けたJ2水戸の本拠地ケーズデンキスタジアム水戸を視察し、リーグ戦再開の23日に徳島戦が行われる競技場の現状を確認した。メーンスタンドは一部が損壊し、当面入場禁止。収容人員1万2000人のうち約7000人分を使えず、関係者によると完全復旧に2~3カ月かかる見込み。

 屋根の骨組みが変形したメーンスタンドの改修工事を、来週にも始めるという。当分はバックスタンドとゴール裏の芝生席に観客を入れて試合を行う。大東チェアマンは「安心して見ていただける環境をつくることが大事」と述べた。

 水戸の沼田邦郎社長(46)は「ここも被災しているということを(チェアマンに)見ていただきたかった。一日も早く改修できるようにしたい」と話した。