経営再建中のJ2大分への支援を呼び掛けるため、Jリーグの大東和美チェアマンが5日、大分県庁や大分商工会議所などを訪れ、J1昇格をかけたプレーオフ参加の条件になっている借金返済で知事や会頭らに協力を求めた。

 会談後、大東チェアマンは「返済に向けてのお願いと日ごろの感謝を伝えた。1億円を目標にした募金も県民などから順調に集まっている。県民が盛り上がれば、企業も行政も手助けしてくれると思う」と期待を込めた。

 大分は一般の個人、グループから1億円を目標に寄付金を募っており、募金は1日までに5000万円を突破した。大分商工会議所の姫野清高会頭は「募金の推移を見守りながら、経済界としても3億円の3分の1にあたる1億円に向け、取り組んでいきたい」と支援する方針を明かした。

 大分は現時点で3位。3~6位が参加できるプレーオフ進出には、Jリーグへの借金3億円を10月中旬までに完済する必要がある。