なでしこリーグ2連覇を達成したINAC神戸の拠点ができた。神戸市などが整備していたサッカー場「神戸レディースフットボールセンター」が17日、同市東灘区六甲アイランドに完成し、なでしこジャパンMF澤穂希(34)らINAC神戸メンバーが出席して開所記念式典が行われた。

 雨のためINAC神戸選手らによるパレードやサッカー教室は中止になったが、なでしこジャパンのMF大野忍主将(28)は「この素晴らしい施設で一生懸命練習して、国際クラブ選手権や皇后杯で優勝したい。光栄に思いますし、結果で恩返しできたら」とあいさつした。

 同所は日本初の女性向けサッカー場として使われ、敷地内には一般のクラブハウスとは別にINAC神戸のクラブハウスもできた。兵庫県内各地のグラウンドで練習してきたINAC神戸も、11月下旬から練習に使う予定だ。

 一般も12月中旬から利用可能で、ナイター照明6基がある人工芝グラウンドは午前9時から午後9時までプレーできる。クラブハウスには授乳コーナーがあり、子ども用のグラウンドも設けている。

 使用する前月1~7日に、まず女子チームの申し込みを受け付けてから抽選。その後、空いている時間は前月15日までに男子を含めた一般チームが申請できる。使用料は1時間あたり平日5000円、土日祝は6000円。六甲ライナーのアイランドセンター駅またはマリンパーク駅から徒歩5分。