<天皇杯:浦和2-3山形>◇16日◇3回戦◇駒場

 浦和がJ2山形に敗れ、3冠の夢がついえた。12日のナビスコ杯準決勝を戦った主力組を温存。19日にはリーグ戦で鹿島との上位対決を控えるため、若手中心で臨んだ。

 前半39分に先制を許すも、直後の同41分、FKにFW阪野豊史(23)が頭で合わせて同点。後半22分に勝ち越されたが、同31分に16歳のFW邦本宜裕が同点弾を放ち再び追いついた。だが同34分にまたも勝ち越されると、力尽きた。試合後、ペトロビッチ監督は「非常に悔しいが、若い選手たちは勝利を目指して全力で戦った。敗戦からは必ず学ぶことがある。現実をしっかり見ないと」と健闘をねぎらった。邦本については「これまでキャンプや練習試合に参加してきた。将来的に面白い選手」と評価した。

 邦本は16歳8日で公式戦初出場、初ゴールを記録し、ともにクラブ最年少記録を更新した。