女子サッカー普及事業「なでしこひろば」のキックオフイベントが8日、東京・国立代々木競技場フットサルコートで行われ、なでしこジャパンの佐々木則夫監督(55)、FW大儀見優季(27=チェルシー)が出席した。

 女子サッカーをより身近にし競技人口を増やすため、賛同する民間のスポーツ施設やサッカースクールを日本協会が「なでしこひろば」と公認、全国展開する施策。佐々木監督は「今まで少年団に女子の面倒も見てもらっていましたが、もっと普及の場が必要。全国に広がり、そこからW杯や五輪で戦う選手が出てほしい」と話した。

 日本の競技人口は13年現在で約4万4000人。なでしこジャパンの活躍で知名度は上がったが、実際にプレーする女子クラブがなく、微増にとどまった。大儀見は「(今夏までプレーしていた)ドイツは女子人口が20万人いた。まだまだ日本には根付いていないので、プレーヤーとして普及に貢献していきたい」と言った。同協会は、15年に全国300カ所への展開を目指している。詳細は公式サイト=http://www.nadeshikohiroba.jp/まで。