<高円宮杯全日本ユースU-15:東京U-15深川3-1(延長)ヴィッセル神戸U-15>◇決勝◇27日◇味の素フィールド西が丘

 東京U-15深川が逆転勝ちし、6年ぶり2度目の優勝を飾った。今大会初めて先制を許したが、1点を追う前半32分にPKを獲得。これを主将のMF品田愛斗(15)が決めて追いついた。

 後半は互いに譲らず、延長戦に突入。さらにPK戦も視野に入ってきた終盤に試合が動いた。延長後半2分、右クロスをファーサイドで待ち受けたMF吉田和拓(3年)が、右足のダイレクトボレーを突き刺して勝ち越す。さらに同9分、前掛かりになった相手の裏を突くカウンターでGKと1対1になると、冷静に右足で決めた。

 1点目のPKも吉田が獲得したもので、全3得点に絡んだ。準決勝に続く2戦連発でもチームに貢献し「苦しい時間帯に仲間が粘ってつないでくれたので、自分は決めるだけでした」と笑顔。1点目の品田も「この仲間で日本一になれたことがうれしい」と喜んだ。