<高校サッカー:山梨学院大付1-0滝川二>◇1回戦◇31日◇味フィ西

 3年ぶりの出場となった山梨学院大付が、優勝経験のあるチーム同士の顔合わせとなった、滝川二(兵庫)との名門対決を制した。

 J2岐阜入りする攻撃の中心選手、MF小川雄大(3年)が右ひざの故障でベンチ外となる中、前半からチームは攻めあぐねた。ボールは支配しながらも、相手の鋭い出足の前に苦しんだ。

 行き詰まり状態が続く中、後半27分、途中出場したばかりのFW池添勘太郎(3年)が鋭い飛び出しで相手ファウルを誘い、PKを獲得。これをFW原拓人(3年)が冷静にゴール左隅へと決め、この1点を守りきった。

 吉永一明(46)監督は「かなり(チームは)緊張していた。それをごまかそうとしていたけど、動きが重かった」。初戦を何とか乗り切り、安堵(あんど)感がにじんだ。

 決勝点を挙げた原も喜ぶ様子はなかった。前半には右サイドからのクロスボールにフリーでヘディングシュートしたが、ボールはゴールの枠を外した。それだけに「何やってんだろうと思った」とがっくり。

 身長188センチの大型FWは「ストロングポイントも課題もヘディングです」と話し、次戦の岐阜工戦に向けて気持ちを引き締めていた。