全国高校選手権で初優勝した石川県代表の星稜高校は24日、地元・金沢市で優勝パレードを行い、沿道には約4万5000人が集まった。

 曇り空の下、優勝メンバー23人が、商業施設が並ぶ市中心部の大通り約1キロを練り歩いた。沿道から「おめでとう」「ありがとう」と声が掛かると、選手は満面の笑みで手を振りながら応えた。

 パレードを終えた3年生の鈴木大誠主将(18)は「たくさんの人の支えがあって優勝できた」と観衆を前に感謝の言葉を述べた。

 大会前に交通事故に遭って指揮を執れず、数日前に退院したばかりの河崎護監督(55)も一緒に行進。「子どもたちに夢を与えられたと思う。けがを忘れさせてくれるプレーだった」と選手をたたえ、涙をにじませた。

 石川県は同日、今回の優勝を受けて新設した県スポーツ特別賞を同校サッカー部に授与し、特別強化費として100万円を贈った。