<慈善試合:京都0-2C大阪>◇26日◇西京極

 C大阪が終盤の連続ゴールで競り勝った。前半は得点機を作れずに0-0で折り返した。苦しい展開になりつつあったが、後半38分にMF中後雅喜(28)のCKを、DF高橋大輔(27)が頭で合わせて先制した。すると5分後にも中後のパスを、FWピンパォンが頭でゴールへ流し込み加点。守備陣も奮闘して、2-0で勝った。

 試合前には東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげ、試合後にも両チームの選手が一緒になって場内を一周した。

 C大阪のレビークルピ監督は「今日は結果が大事なわけではない。日本人が1つになっている今、日本に住む1人として(被災地に)少しでも貢献したかった。日本は2度の世界大戦を経験し、神戸の震災に見舞われても、それを乗り越えてきた。日本国民は強いんだと見せてきたはずだし、みなさん(日本人)は我々に団結心や、絆の強さを教えてくれた」と力説。必ず日本は復興できると、何度も訴えた。