<J1:名古屋4-1G大阪>◇第29節◇15日◇瑞穂陸

 王者名古屋が優勝戦線に生き残った。首位G大阪との直接対決に大勝し、勝ち点1差の暫定2位浮上。残り5戦でG大阪、名古屋、柏の3クラブが勝ち点1差にひしめく大混戦になった。

 名古屋は前半11分にMF中村直志(22)が先制ゴール。一時は同点に追いつかれたが、後半4分にMF藤本淳吾(27)がCKを直接決めて勝ち越した。その後も中村、藤本の2人が1点ずつを追加し大勝。強い雨が降りしきる本拠地・瑞穂で、G大阪を寄せ付けなかった。

 ストイコビッチ監督(46)は、2得点の中村について「ガンバ戦に関して中村はスペシャリストだ。彼は生まれながらのファイターで、戦う選手」と絶賛。中村は「タマ(玉田)がいい形でボールを奪ってくれたおかげ」と先制弾をアシストしたFW玉田圭司(31)に感謝していた。