来季JFLに降格する町田は13日、元日本代表MF戸田和幸(34)と来季契約をしないことを発表した。

 戸田は球団の公式ホームページを通じて以下の通りコメントした。

 このたびFC町田ゼルビアを離れることになりました。自分を育ててもらった土地・クラブがJリーグに参戦する事になり、そこに自分が選手として戻ってくる幸運に恵まれ、大きなモチベーションと共に町田に帰ってきました。

 たくさんの人々の大きな期待も感じる事ができ、何が何でもゼルビアをより大きなクラブにするためにと取り組んできましたが、恥ずかしながら自分自身予想も出来ないほどクラブに対し全く貢献する事が出来ず、あまりに大きな失望が残りました。

 何より悔やまれるのはゼルビアという大切なクラブを降格させてしまった事、クラブをサポートしてくれている全ての人々を悲しませる結果に終わってしまった事です。大きな責任を背負う覚悟で町田に帰ってきた者としてこの場を借りて皆さんには謝りたいと思います、申し訳ありませんでした。

 新体制も発表され、間近には天皇杯が迫り、すでにチームも皆さんも前を向いて走り始めています。そしてクラブが掲げた来季1年でJリーグに戻るという目標が達成される事を心から願っています。

 ホーム野津田での甲府戦、交代でピッチに入る時にスタンドから聞こえた大きな大きな歓声は忘れる事はありません。町田で育った人間として誇りを持ち恥ずかしくない人生をこれからも送ります。短い時間でしたがどうもありがとうございました。

 ◆戸田和幸(とだ・かずゆき)1977年(昭52)12月30日、神奈川・相模原市生まれ。桐蔭学園から96年に清水に入団。01年にはボランチとして日本代表に定着。02年W杯では、真っ赤なモヒカン姿で全4試合にフル出場。16強進出に貢献した。03年にトットナムに移籍。その後デンハーグ、清水、東京V、広島、千葉、慶南(韓国)草津を経て2012年から町田に。178センチ、74キロ。血液型A。