仙台は23日、仙台市内で今季最後の練習を行った。前日22日に天皇杯準々決勝で敗れ、今季全日程が終了。16年リオデジャネイロ五輪を目指すU-21日本代表監督に就任するため今季限りで勇退する手倉森誠監督(46)にとっても、最後の練習となった。

 自主練習のような形となったため、グラウンドで体を動かす選手は少なかったが、手倉森監督もボール回しに交じって盛り上がった。練習前のミーティングでは「今までありがとう。これから先、強くなる過程で苦しんだ今シーズンだったと思う。これからの飛躍を期待している」などとあいさつしたという。

 すでに今季限りでの契約満了が発表されているMF田村直也(29)は、練習後にサポーターから寄せ書きの色紙を贈られた。「入れ替え戦、優勝争い、ACLといい経験をさせてもらった。悔しい思い出だけど、個人的にはJ2で優勝してJ1昇格を決めたことよりも印象に残っている」と仙台での7年間を回想。今後については「自分が落ち着いて仕事をできる環境を選んで、今季の悔しさを次につなげていきたい」と、あらためて現役への思いをのぞかせていた。