<J1:浦和1-1清水>◇第4節◇23日◇埼玉

 浦和サポーターが差別的な横断幕を掲げた問題への処分でサッカーのJリーグで初の無観客試合となった浦和-清水が行われ、1-1で引き分けた。普段はJリーグで最も熱狂的なサポーターが詰め掛ける約6万人収容の競技場は静まり返り、選手や監督の声とボールを蹴る音だけが響きわたった。

 開始2時間前には浦和の選手がピッチに並び、主将の阿部勇樹選手が「差別撲滅宣言」を読み上げた。試合は報道陣だけが見守り、選手紹介や入場時の音楽などの演出はなかった。前半19分に清水が先制した場面でもゴールのアナウンスはされなかった。

 会場の周辺も観客の立ち入りや応援が禁止され、警備員の姿が目立った。