<J1:名古屋1-2浦和>◇第7節◇12日◇豊田ス

 浦和が劇的なロスタイム弾で名古屋に逆転勝ちした。

 所定のロスタイム4分を過ぎた後半50分。CKのクリアボールをDF那須大亮(32)が右足でシュート。ゴール前にいたMF興梠慎三(27)が右足アウトサイドでコースを替えて決勝点を奪った。浦和サポーターが陣取る前での決勝ゴールに、スタンドは一気に沸き立った。

 前半10分、名古屋のFKからFWケネディ(31)が落としたところを、最後はFW永井謙佑(25)に押し込まれて先制を許した。だがその後は終始、浦和がペースを握り続けた。左サイドでMF原口、宇賀神、DF槙野が連係を見せれば、右サイドではMF梅崎が縦への突破でチャンスメーク。前半を0-1で折り返したが、後半19分にMF原口元気(22)がドリブルで相手DFをかわして同点ゴール。後半37分に永井が退場すると、浦和はさらに攻勢を強めた。ペトロビッチ監督は「1点を取るのに、どれだけのチャンスが必要なのか」と苦笑いしたが、仙台戦に続く連勝を飾った。GK西川周作(27)は「相手が1人少なくなった時が危ない。いけいけドンドンになりすぎないように、バランスを注意した」と振り返ったように、最後まで粘り強く攻め続けたことが逆転劇につながった。