<ナビスコ杯:浦和4-3徳島>◇1次リーグ◇16日◇埼玉

 浦和が徳島とのシーソーゲームを制した。前半16分に先制されるも、前半32分にCKからFW阪野豊史(23)のゴールで同点に追い付きハーフタイムへ。

 後半開始から登場したリオ五輪世代のMF矢島慎也(20)が5分に豪快なミドルシュートを決めて逆転。しかし徳島は16分にカウンターからDF小暮大器(19)が決め同点。その7分後にはFWドウグラス(26)がクロスを頭で合わせて再逆転。浦和の敗色が濃厚となった40分にMF柏木陽介(26)のクロスを、MF矢島が触れ流れたところを相手DFに当たりオウンゴールで再び同点。さらにロスタイムには柏木のクロスをDF浜田水輝(23)が決めて再々逆転。最後までボールを支配し続けた浦和が、J1昇格後、勝ち点を奪えていない徳島を振り切った。

 試合後、ドーピング検査を終えた矢島は「パスを受けたワンタッチ目が少し慌てた。決められたから良かったけど、もっと落ち着きたい」と反省も忘れなかった。ドーピング検査は苦戦する選手もいる中で、すんなりと終えて帰宅。「僕は水を飲めば案外出るほうなので。もっと早く出られそうだったけど、量が足りないともう1回なのでそれは経験豊富な検査官の方に従いました」と笑わせた。日本代表FW本田圭佑は、ゴールをケチャップに例えたが、矢島はゴールと同様、ドーピング検査もスムーズに終えた。