<J1:鹿島2-3神戸>◇第8節◇19日◇カシマ

 2年ぶりJ1復帰の3位神戸が、2位鹿島との上位対決を逆転で制して暫定首位に浮上した。0-1の前半25分、ペナルティーエリアのすぐ外、やや左で得たFKをMFチョン・ウヨン(24)が右足で直接たたき込み、追いついた。

 後半は一時リードを許したが、相手DF青木剛(31)のファウル&退場で得たPKを、元鹿島のエースFWマルキーニョス(38)が決めて同点。さらに2分後、マルキーニョスの左クロスをFW小川慶治朗(21)が頭で決めて勝ち越しゴールを奪った。その後、10人になった鹿島の反撃を抑え、逃げ切った。

 暫定ながら、12年の開幕限定首位を除けば97年のJリーグ参戦以降で初の首位。さらに、リーグ戦は12戦連続勝ちなし(3分け9敗)と鬼門だった敵地カシマでは99年以来15年ぶりの勝利。安達亮監督(44)が「ジンクスは気にしていなかったけど、本気でタイトルを狙っている今年のチームが、たとえ1日でも首位に立つのは本当に意味がある」と笑った。

 1得点1アシストのマルキーニョスも「鹿島時代は多くのタイトルを手にし、輝かしい時間を過ごさせてもらった。でも、それは昔のこと。新しいクラブでの鹿島からの勝利は、優勝に値するくらいうれしいよ」と手放しで勝利を喜んだ。