J2岐阜のMF三都主アレサンドロ(36)が、14日の磐田戦(長良川)に向けて“元気な”FW陣と力を合わせての強敵たたきを宣言した。

 チームは11日、岐阜市内のグラウンドで非公開練習を行い調整した。

 三都主は現在リーグ2位の磐田を「とても個人能力が高く、FW前田を抑えてもMF松井やFWポポがゴールを決める。誰か1人を抑えればいいのではなく、全員を抑えなければいけない」と警戒した。

 さらに磐田は最近10試合のうち6試合が無失点と、1得点でも堅い守りで勝ち点3を獲得してきた。それでも三都主は「磐田より失点しない(リーグ首位の)湘南相手に2ゴールしたのは岐阜だけだ」と、現在7ゴールでJ2得点ランク5位に並ぶナザリト、難波の強力FWコンビの存在をアピール。続けて「(15位の岐阜が)勝つためには、相手に研究されても、それを上回る動きができるかがポイント」と力説した。

 そんな三都主に忍び寄る影が2つ…。背後から近づき三都主の口元に携帯電話を近づけ、コメントを取るインタビュアーを装ったのが笑顔のナザリト。その後方から、ハードな練習後にもかかわらず「おら、おら、おら、おら、パパパパァーン」と大声を出して自転車で引き揚げる難波。そんな2人が勝利へのキーマンとなるだけに、三都主も「相当元気でしょ」と笑う。

 ホームの磐田戦は、チケットの販売状況から1万人を超えるサポーターが詰めかけると見込まれている。「いい試合をして強いチームをたたく。大勢のサポーターの前で『私たちには勝てる力がある』ということを見せないといけないと思う。強い気持ちを持って臨みたい」と三都主。最後はきっちり気を引き締め、練習場を後にした。