<J1:鹿島2-2大宮>◇第16節◇23日◇カシマ

 前節4位の鹿島が17位大宮をホームに迎え撃った。先制は鹿島。前半33分にMF柴崎岳(22)がミドルシュートで左CKを獲得。これをMF遠藤康(26)経由で中央へ送ると、FWダビ(30)がトラップからの半回転で右足を合わせてゴール中央に突き刺した。

 1点リードで前半を折り返すと、この試合を観戦に訪れた元鹿島所属選手のジーコ氏(61)に対し、サポーター席から「ジーコ」コール。これに応えた「神様」はハーフタイムに貴賓席からピッチに降り立ち、応援席に手を振りながら歩いてスタジアムを盛り上げた。

 後半は、開始早々から大宮が3連続シュートを放つなど攻勢を強めた。9分には元鹿島のMF増田誓志(29)を投入。前半、シュート0本に抑えられた劣勢をはね返そうと動いた。すると12分、CKのこぼれ球をMF家長昭博(28)が押し込んで同点とした。

 その1分後、鹿島はFWカイオ(20)が右クロスが流れてきたところに右足を合わせ、鮮やかなボレーシュートで勝ち越した。しかし大宮も諦めない。23分、FWズラタン(30)が左足で同点弾を奪った。

 その後は両軍が次々と選手を投入して決勝点を奪いにいく。後半ロスタイムに鹿島がCKからゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。そのまま終了して勝ち点1を分け合った。