<J1:横浜1-1神戸>◇第16節◇23日◇ニッパ球

 横浜DFドゥトラ(40)が、引退前最後のホーム戦にフル出場した。今月末でクラブとの契約が切れる左サイドバックは、DF下平匠(25)の負傷もあって4試合ぶりの先発出場。積極的な攻撃参加で惜しいシュートを放ち、好クロスで決定機も演出した。

 01年から6年間と12年から2年半在籍し、チームに大きく貢献した。この日はチームも「ドゥトラのために白星を」と気持ちを込めて戦った。「勝って送り出したかった」とMF斎藤学(24)は悔しがった。樋口靖洋監督(53)も「ドゥトラのためにと、みんな最後まで戦ってくれた」と話した。

 27日のアウェー名古屋戦の後、ブラジルに帰国するドゥトラは「すばらしいクラブとサポーターに感謝したい」と言った。帰国後は「しばらく休んで、監督になる勉強をする」。試合後には引退セレモニーも行われた。場内を一周すると、神戸サポーターからも拍手を送られ「みんなの温かい気持ちが伝わった」と笑顔で話していた。