<天皇杯:川崎F0-1愛媛>◇3回戦◇20日◇等々力

 J2愛媛が金星を挙げ、4回戦に進出した。日本代表のスチュアート・ゲリング新コーチ(40)が視察に訪れた一戦で、川崎FはFW大久保嘉人(32)MF中村憲剛(33)が欠場。先発メンバーも大幅に入れ替えて臨んだ。

 先制したのは愛媛。前半34分、U-19日本代表のFW表原玄太(18)が中央ライン付近で相手ボールを奪うと、そのままドリブル突破。右足でゴール左に突き刺し先制した。

 ミスが多くボールがつながらない川崎Fは、後半開始からFW小林悠(26)とMF大島僚太(21)を投入して巻き返しを図る。同3分に大島が相手ボールを奪い、小林がペナルティーエリア(PA)内でボールを受けて相手ゴールに迫るなど、J1で現在2位の底力を見せつける。

 それでも愛媛は中央を固めて突破を許さず、時間だけが過ぎた。後半43分には左クロスをPA内で小林が胸トラップで落とし、決定機を演出。だが、大島がシュートをふかし、終盤の猛攻も実らなかった。