<J1:東京4-4浦和>◇第21節◇23日◇味スタ

 浦和が4失点しながら、辛くも首位をキープした。

 前半6分、MF梅崎がペナルティーエリア外、やや左から相手DFを揺さぶり、すっぽり空いた股の下を抜いてゴールした。相手は5試合連続完封中、対する浦和も今季Jリーグ新の7試合連続無失点記録を樹立。強固な守りが売りのチーム同士による上位対決は、先制点が導火線となり、激しい撃ち合いとなった。

 東京に立て続けにゴールを奪われて逆転されたが、前半43分に興梠が自ら倒されて得たPKを決め、2-3で後半へ。そして後半15分、ゴール前の跳ね返りのボールをDF平川が決めて同点。東京に勝ち越されるも再び同35分、今度はFW李がPKを決めて4-4のドローに持ち込んだ。

 ペトロビッチ監督は「1-3の中から追いつき、勝ち越せるチャンスがあった」と勝ち点1に安堵(あんど)の表情。そして日本代表のアギーレ監督が視察する中とあって「おもしろいダイナミックなゲームになった。(アギーレ)代表監督も満足して帰ったのではないか」と笑みを浮かべた。