横浜・ニッパツ三ツ沢球技場で23日に行われたJ1リーグ戦の横浜-川崎F戦で横浜サポーターが川崎F選手を挑発する「事件」があった。

 前半42分、川崎FのFWレナト(25)の後方でバナナのようなものを振るサポーターの姿がテレビ画面に映った。クラブは人種差別ともとれる行為を重く見て、このサポーターを特定。試合終了後に事情聴取し、本人が「バナナを振って川崎F選手を挑発した」ことを認めたために、無期限入場禁止処分を決めた。

 聴取では挑発した個人名や人種差別かどうかなどは明らかにならなかったが、横浜の嘉悦朗社長(59)は「限りなく人種差別が疑わしい」と説明。サポーターは10代後半の男性で、挑発行為はこの時だけ。バナナはハーフタイムに食べたという。

 クラブ側は25日にJリーグに報告、川崎F側とも今後の対応について協議するという。