<ナビスコ杯:横浜1-2柏>◇準々決勝◇3日◇ニッパ球

 柏がアウェーで貴重な勝利を挙げ、準決勝進出に前進した。

 横浜は前半9分、MF中村俊輔(36)のFKからDF下平匠(25)が左足シュートを放つも、ゴールバーに嫌われる。柏も2分後、MF高山薫(26)がGKとの1対1を外すなどそれぞれ好機を逸した。

 同40分には柏が攻め込み、高山とMF太田徹郎(25)が立て続けにシュートを放つも、GK榎本哲也(31)が好セーブ。同43分には横浜が好機を演出したが、柏GK菅野孝憲(30)が左足1本で防いだ。

 試合が動いたのは後半18分。柏はカウンターからFWレアンドロ(29)が右足ミドルシュート。ゴール右ポストに当たりながらもねじ込み先制した。だが横浜も2分後、右クロスをMF中町浩祐(29)が胸で押し込み、すぐさま同点に追いついた。

 一進一退の好ゲームに終止符を打ったのは、柏FW工藤壮人(24)だった。後半29分、右サイドを抜け出すと、高山から絶妙なパス。ワントラップして右足を振り抜き、今季初の公式戦2戦連発となる決勝ゴールを決めた。

 横浜は同31分にDF栗原勇蔵(30)がこの日2度目の警告で退場。7日の2戦目は出場停止となり、中村も股関節を痛めて途中交代するなど“痛い”敗戦となった。昨年の同杯準々決勝では初戦に0-4で敗れた後、2戦目を2-0で制して追い上げた。今年は2-0以上の勝利が必要となるが、結末はいかに。