<J2:熊本0-0磐田>◇第37節◇19日◇うまスタ

 熊本が3位の磐田相手に引き分け、勝ち点を拾った。

 小野剛監督(52)は「少しでも恐れをなして引いてしまうと、ゴールを脅かされる」と、前半から積極的な守備を指示。前線から厳しいプレスをかけ、相手DFの背後を狙うロングボールで何度も好機を演出した。精度を欠き得点こそ挙げられなかったが、小野監督は「決定的なチャンスを作ることができたのは評価できる。選手は勇敢に戦ってくれた」と手応えを口にした。

 この日は、磐田に94~01年まで在籍した元日本代表の奥大介さんが17日に交通事故で亡くなって以来、初めての試合。同監督は「日本代表(のコーチ)で一緒だった奥さんの訃報を聞いて初めての試合。相手がジュビロということで、因縁のようなものを感じた」としみじみと語った。