<J1:甲府2-1川崎F>◇第30節◇26日◇中銀スタ

 川崎Fは痛すぎる敗戦で逆転優勝が厳しくなった。

 立ち上がりはペースをつかみ、前半16分にMFレナト(26)が左足ミドルシュートで先制。だがその後は後手に回ってしまい、同27分に同点に追いつかれた。

 ハーフタイムには風間八宏監督(53)がハッパを掛け、後半からはMF中村憲剛(33)を投入。積極性を取り戻したかのように見えた。だが前線でチャンスを作れず、逆に押し込まれる場面が目立った。同36分に追加点を許し、万事休した。

 2トップの一角で先発したFW小林悠(27)は、ドリブルで仕掛けるなど果敢に攻め込むも、相手DFの厳しいマークで満足な仕事はできず。シュートも1本しか打てなかった。

 試合終了の笛を聞くとピッチに寝そべって天を仰ぎ、「1点取るまではよかったけど、自分たちでやめてしまった。出して動いてというのをやらないと、自分たちの良さは出ない」と言葉を絞り出した。

 首位浦和との勝ち点差は7に広がり、順位は4位に下がった。